本日4月18日は「発明の日」です!

今回は「発明の日」に関しての記事です。
365日、すべての日で何かしらの記念日やら何やらが設定されておりますが、
知財を扱っている私たちにとって発明の日は特別な日って感じがしますよね。
発明の日の由来
発明の日は明治18年(1885年)4月18日に、高橋是清(初代特許庁長官も務めた)らが特許法の前身とされる「専売特許条例」を公布した日に由来します。この日から日本の特許制度が始まりました。
日本での特許第1号は、1885年京都府の堀田瑞松の「堀田式さび止め塗料とその塗法」と呼ばれるもので、その堀田瑞松が創業者として立ち上げた会社は今も「日本化工塗料株式会社」として存続しています。
日本化工塗料株式会社HP
世界初の特許制度
日本での特許制度は1885年という明治政府権下で始まりましたが、
世界で初めて特許制度が作られたのはいつ頃のことなのでしょうか。
調べてみると、中世のヴェネツィアで誕生されたとされているようです。
1474年に発行された最古の成文特許法である「ベネツィア特許法」には、
保護期間が10年と長期間、新規で独創的な発明の保護、特許侵害への罰則の規定、
政府機関への特許登録制度など現代の特許法が持つ基本的な要素も盛り込まれていたようです。
現代の特許制度とその意義
4/12に特許庁が発表した産業構造審議会知的財産分科会の内容では、
2023年は前年比3.6%増で2019年以来4年ぶりに特許出願件数が30万件を超えました。
戦争などの地政学上リスクや経済情勢など日々目まぐるしく世の中は変わっていきますが、特許制度が始まった中世のヴェネツィアの時も、明治の日本でも何かの課題を解決したい、もっと良い世の中にしていきたいという発明家の方の想いは昔から変わっていないのではないでしょうか。
発明の日を迎えるにあたって
毎年の発明の日は、生活を支える身の回りの発明や技術というものに対して、思いを馳せたり、感謝したりする日にしても良いかもしれません。