【オリンピック×知財】日本のお家芸!柔道にまつわる特許あれこれ

国別金メダル獲得数ランキング、、、現在第1位!!!
開幕してからのメダルラッシュはとどまることを知らず…
メダル総獲得数においては、第4位につけている日本。
この躍進はどこまで続くのか寝不足の日々はまだまだ続きそうです。
現在(2024.7.31時点)の日本の金メダル獲得数は7つ。
そのうちの3つを柔道で獲得しています。
- パリオリンピック、日本人メダル第1号の女子48キロ級の角田夏美選手
- 東京オリンピックに続いて、大会二連覇の男子66キロ級の阿部一二三選手
- 同じく大会二連覇の男子81キロ級の永瀬貴規
まさしく日本のお家芸…!
そこで今回は、柔道にまつわる特許にはどのようなものがあるを調べてみました。
柔道にまつわる様々な特許
実践的な練習の強い味方! (特開2018-161463:人形)
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-2018-161463/11/ja
極力人体構造に近い形をした人形で柔道をはじめとした各種対人競技の
効果的な練習に寄与するというもの。画像を見ても細かな動きができそうなことが伝わってきます。
これを開発したのは、ヒューマンドール株式会社さんという会社の社長さんである
西山洋二さんという方でご自身も柔道や柔術のご経験があり、
その経験からこの発明を思いついたと。
スポーツ系の人形のみならず、医療・介護向けの人形なども手がけているようです。
・ヒューマンドール株式会社さんHP https://humandoll.co.jp/catalog_list/#dummy
※HPには製品の開発秘話なども掲載されています。
柔道初心者の受身の習得の強い味方!
(特開2022-178895:前回り受身習得用具)
ttps://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-2022-178895/11/ja
皆さんは一度でも前回り受け身をしたことがありますか?
私も高校の授業でやっただけですが、これがなかなか難しい。
実際に他のスポーツには無い動きのようで、柔道の初心者の方は苦労するようです。
受け身を上手く取れることは投げられた際の怪我リスク低減に直結するため大事な技術です。
そんな受け身の習得に役立つ特許がこちら。
バランスボールを想像してもらえると分かりやすいのですが、
それに腕と胴体の置く位置を分かりやすくマークし、
そのガイドにしたがって前回り受け身を行うと正しい受け身を取りやすくなるというもの。
この受け身の習得をサポートする発明は他にもこのようなものがありました。
(特許4051450:前回り受け身補助機能付き上衣)
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-4051450/15/ja
これは前回り受け身を取る際に床に設置する場所とその順番を柔道着にガイドを施したもので、
ガイドに従って床と体を接地するように受け身を取れば正しい受け身を習得するのに役立ちます。
こちらの特許は柔道用具の老舗であり、有名メーカーの株式会社九櫻さんが
実際に商品化もしているようです。
・初転君柔道衣セット 製品ページ (株式会社九櫻)
https://www.kusakura.co.jp/product/250/
古くなった柔道畳を再生!エコでリーズナブル!
(特開2009-256926:古柔道畳の再生方法及び再生柔道畳)
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/p0200
こちらの発明は古くなってしまった柔道畳を蘇らせる発明です。
この特許を発明・出願し実際にサービスとして展開している
柔道畳専門メーカーの株式会社郁英商会さんのHPを見ていただけると分かりやすいかもしれません。
・株式会社郁英商会さん 柔道畳再生システム 製品ページ
https://www.ikuei-kasumi.co.jp/judomat/saisei-system/
①古い畳の上(表)にシートAを敷く
②古い畳の下(裏)にシートBを敷く
③シートAとシートBを縫い合わせる という流れです。
柔道畳をリニューアルする際に1から新しい畳を敷き詰め直す形だと多大なコストがかかります。
また古い畳は全て処分となり、そこにもコストがかかりますし、環境的にもあまり良くありません。
その点、この特許を用いた柔道再生システムを導入すれば上記問題点を解決できます。
まとめ
ここに紹介した特許以外にも柔道にまつわる特許はたくさんあります。
もし気になった方は調べてみてはいかがでしょうか。
紹介した特許やそれが使われた製品・サービスが普及することで
より一層柔道の競技人口が増え、これから先もずっと
日本のお家芸として柔道が君臨し続けるといいですね。