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VUCA(ブーカ)時代に必要なことは?

複数階層のエスカレーターと商業施設が織りなす現代的な都市空間

皆さんは「VUCA」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
読み方は「ブーカ」と読みます。これは造語で以下の英単語:

  • Volatility(変動性)
  • Uncertainty(不確実性)
  • Complexity(複雑性)
  • Ambiguity(曖昧性)

の頭文字を取った造語で、一言で言い表すのであれば
「変化が激しく先行きが不透明な世の中、あるいは時代」とでもいいましょうか。
この言葉はここ最近で出てきたという訳ではなく、
元々1990年代冷戦終結後には軍事用語として出てきていたようです。
私としては、「世の中や世界情勢の変化はいつも、ずっと今に限らずVUCAじゃないか」と思うのですが…

なぜ今「VUCA」が注目されているのか

現代社会においてVUCAが注目される理由として、以下の要素が挙げられます。

  • コロナなどの未知の感染症の増加
  • 自然災害の増加
  • AIや人工知能などの技術の進歩
  • ウクライナとロシア、イスラエルとイラクなどの戦争

など対自然と対人間の要素が現代においては特に
複雑に絡まりあっている時代だからかもしれません。

VUCA時代における知財経営戦略

特許庁は、企業が知財を活用した経営を行うために、
以下の4つの項目に注意する必要があると述べています。

  1. SDGsやESG投資への対応の必要性
  2. 産業構造の変化
  3. グローバル化の進展
  4. 企業価値における無形資産の拡大

それぞれの項目がかなり大きなトピックのため、
個々の企業にとっての具体的な施策までの落とし込みまでは
上記4つの要素だけでは難しいように思います。

企業と個人が考えるべきこと

ただ、自身たちが今いる立ち位置はどこなのか、
どのような環境に囲まれているのか、
どのような世の中で過ごしているのか、
その中で自分達はどんな価値提供をしているのか等を
経営者層だけではなく、社員一人一人が一度時間を取って
立ち止まって考える、あるいは考えられる時間を作ることが
こんなVUCA時代にこそ必要なのではないかとふと思いました。
そこから攻めの知財、守りの知財、オープンイノベーション、共同開発、
知財ランドスケープの策定などのいわゆる知財活動を活発化させていく
ことこそがこの先も生き残る企業となるためには
大事な要素なのではないだろうかと初学者ながら考えました。

参考資料

特許庁「経営戦略を成功に導く知財戦略」
URL: https://www.jpo.go.jp/support/example/document/chizai_senryaku_2020/all.pdf
※この中には個別具体的な事例も書かれていますので参考にしてみると良いかもしれません。


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