知財部の悩み事

いままでにいろいろなお客様に会ってきた。
その中で親密になった方々から本音が聞けた、知財部の悩みを列挙してみる。
- 自社事業の保護のための出願・権利化、他社特許クリアランスのみで、単なるコストセンターになっている
- 知財部は、事業部からは煙たがれ、頼りにされていない。どうしたら変えられる
- 知財の戦略活動(知財活動と事業活動の連携)をどう始めればよいか分からない
- 積極的な知財活動をしようとする雰囲気が部内にない(今の仕事の範囲、やり方を変えたくないという年齢の高い層がいる)
- 知財部が社内的に魅力的な部署ではない。私の将来も明るくない
- 新たなことを始めようにも知財部に活動を行う予算がない
- 社内での知財部の位置づけが低い
- 若手から中堅の人員の知財部への投入がない
- 特許事務所の弁理士と同様に、出願明細書を作成したり、中間の意見書・補正書を作成することが、知財部の主たる業務なのだろうか
- 特許事務所を戦略的に活用できていない。評価もできていない。従って事務所の選定もバラバラ。ディスカウントもできていない
- 出願・権利化した自社の知財の価値をPRできていない。その方法も分からない
- 弁理士の資格を有する上長が、事務所的な仕事のやり方がよいとしているので、種々提案できる雰囲気にない。
どのような提案すればよいかも、経験が無いのでわからない。 - 知財部門が競合他社からどんどん遅れを取っていくように思うが、それを上司や経営幹部は気づいていない
- 知財の仕事で、楽しい、面白いと感じたことがない。他社の知財部の人はどうなんだろう。
- 知財の仕事を手取り足取り教えてもらえていない。
- 従業員への知財教育の内容が、単なる法律の説明に留まっていて、受講の評価が低い。
- 知財業務の電子化が予算の関係から進まない。
- 手入力の作業が多くミスの発生頻度も上がる
- 費用の観点から人がシステムの仕様に合わせるという対応で、作業に手間も時間もかかり、ストレスが掛かる。
- 手作業を無くし、確認作業に中心のシステムにしたいが、今のシステムではその改修は不可能。
- システムを業務の見直しに応じて容易に改修でき、システムが人に合わせるようになればよいのだが。
- 今のシステムは市販システムのため、当社専用の改造は煙たがれ、費用は高額になり、それでも改造すると却って処理スピードが遅くなる。
- システムが、知財業務の改善を妨げ、逆に変えなくてよいという雰囲気を作り出している。
知財業務も改善していかないと、進化に取り残され絶滅するのに
…まだまだ、知財部の悩みは尽きない
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