エントランスのお花(R6.6.3~)
“日本人としての感性は今も昔も変わらず”
時代や生活が変化するにつれて人々の価値観や考え方も変わる。
しかし、変化しない感性や感覚もそこには存在する。
●アジサイ
「紫陽花や 帷子時の 薄浅黄」
(あじさいや かたびらどきの うすあさぎ)
江戸時代の俳人、松尾芭蕉の有名な一句です。
「紫陽花が咲いて、今年も帷子(かたびら)を着る季節がやってきた。
紫陽花の色もちょうど帷子と同じ薄浅葱(浅黄)色をしている。」
※帷子(かたびら)→夏の着物の総称。
※薄浅葱色→水色、薄い水色に近い色。涼し気で爽やかな色合い。
昔の人達も、お花と自身の衣服の変化に季節の移ろいを感じていたことが分かります。
もしかすると昔の人の方がそのような変化には現代人よりも敏感だったかもしれません。
●シマフトイ
その縞模様が特徴的な葉物。
スラっと伸びた姿が涼し気で凛とした印象を与えます。
その形を変えると、四角や方形的な見せ方もできメインのお花を支えたり、
生け花全体としての構図を形作ることもできます。
余談ですが、このシマフトイは生け花をやっていた
私の祖母が住んでいた家の庭に植えられていたことをよく覚えています。
子供の頃、庭の草刈りを手伝った際に雑草と勘違いをして勢いよく引っこ抜いてしまい、
それに気付いた時の祖母のなんともいえない残念そうな顔を覚えています。
■□先週のヒマワリは今、オフィスの中にいます□■
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